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窓フィレンツェ.JPG国際人材交流支援協力機構

加藤周一詩碑趣意書

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さくら横ちょう

加藤周一 詩
中田喜直、別宮貞雄 曲
春の宵 さくらが咲くと 花ばかり さくら横ちょう
想い出す 恋の昨日(きのう) 君は もうここにいないと
ああ いつも 花の女王 ほほえんだ 夢のふるさと
春の宵 さくらが咲くと 花ばかり さくら横ちょう
会い見る時は なかろう 「その後どう」「しばらくねえ」
言ったって はじまらないと 心得て 花でも見よう
春の宵 さくらが咲くと 花ばかり さくら横ちょう


初音ミクが歌います

加藤周一が没して5年を超えました。世界が混迷の度を増しつつある現在、彼の言葉は常にわれわれに「今何を考えるべきか」「今何を語るべきか」「今何をなすべきか」を問いかけ続けています。われわれは今、彼が小学校に通ったこの「さくら横ちょう」を歩く時、この問いにどう答えるべきか考えます。

 この詩が日本を代表する作曲家によって歌になり、幾多の歌手に歌われて本人も自分の評論などより余程世間に広まったと苦笑したという。まず、加藤周一の名前を知って、いずれは彼の思想に関心を持って貰う、それには、この優しい詩に彼の母校の小学生から道行く大人まで見て貰える歌碑をさくら横ちょうに建てるのがひとつの象徴的な活動ではないかと思い立ちました。

 歌碑を建てるに当たって加藤周一の遺志を忖度すれば、一部企業、篤志家、いわんや権力者によるのではなく、出来るだけ多くの市民の意思がこもったものにしたいと思います。 皆様にご協力をお願いする次第です。

一口 5千円〔出来れば2口以上お願いします)、 学生 1千円 、小学生 5百円 〔寄付された方々のお名前は寄付の金額別ではなく、寄付された順序に記録に残し後世に伝えたいと考えています

ご寄付頂ける方は〔振替用紙ご希望の方はご連絡下さい)
郵便振替、001.80-2-791088
口座名: さくら横丁の詩碑を建てる会 

お問い合わせは
150-0011 東京都渋谷区東1−4−23 陽風館内 IPEX
ipexinfo@excite.co.jp

2014年 9月 19 日 IPEX 国際人材交流支援機構

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IPEX Office
陽風館
150-011 東京都渋谷区東1-4-23

趣旨

個人的動機がある日集約されて
加藤周一のどこに惹かれたか

 あるときは医者であり、評論家であり、文学者であり、また政治活動家の側面をもち、何れの面からも限りない魅力を発散してきた人物としてだれがどこに惹かれたのは人それぞれでしょうIPEXを創設し、様々な活動や議論をしている中で加藤周一の言説を引用して話す人もいます。また、彼のに対する、あるいは政治に対する批判精神を高く評価する人もいます。ある人は文化系ですが、ある人は理科系です。だれも彼と直接は話していないのですが、仙台で、東京で、軽井沢で、北京で謦咳に接し、等しく彼が書いたもの話したものに共感しています。しかも、日本人でもあり、中国人でもあります。

 I

加藤周一とさくら横ちょう

渋谷区東1丁目
陽風館の前の道

 IPEXの事務所のある陽風館の前の通りが戦前「さくら横ちょう」と呼ばれていました。戦災でこのあたりも焼け野原になったのでしょう。今は桜の木は一本もなく、その面影は全くありません。この道は八幡通を隔てた金王八幡神社から常磐松小学校の前を通って國學院大學への通学路となっています。加藤周一が金王町から金王神社を通ってこの常磐松小学校に通っていたのです。常磐松小学校には長い歴史をもつ同校の記念すべき写真や生徒が書いた絵を展示している特別室があり、そこに「さくら横ちょう」の絵があります。当時の生徒が書いたのでしょうかあるいは戦後になって話を聞いて書いたのでしょうか。近くには東京農大もあったとのことで、往時ののどかさが感じられます。